パパ&ママに知ってほしい入園後の子どもの感染症5選

春の訪れとともに、新しい生活がスタートする4月。
保育園や幼稚園では、進級・入園によって子ども同士の接触が増え、感染症が広がりやすくなる時期です。特にこの時期は、冬の感染症の名残に加え、春特有のウイルスにも注意が必要です。
「うちの子、大丈夫かな…」と心配な保護者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、4月に保育園で注意したい代表的な感染症と、その予防法・対応策について詳しく解説します。
4月は感染症にかかりやすい季節?
環境の変化が免疫力に影響する
春は気温の変動が大きく、新生活によるストレスや疲れが重なり、子どもの免疫力が低下しやすい時期です。さらに、保育園や幼稚園では以下のような要因が感染拡大につながります。
- 新しい友だちとの密な接触
- トイレトレーニングやお昼寝時の集団生活
- 手洗いなどの衛生習慣がまだ未熟
このような背景があるため、特に注意が必要です。
保育園・幼稚園で注意したい感染症5選
① 感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)
嘔吐や下痢を引き起こすウイルス性の胃腸炎は、春先にも流行します。ロタウイルスは乳幼児に重症化しやすく、脱水症状に注意が必要です。
特徴的な症状:
- 突然の嘔吐
- 水のような下痢
- 発熱(ない場合も多い)
予防のポイント:
- 食事の前後やトイレ後の手洗いを徹底
- 吐物や便ははやめに処理する(次亜塩素酸などで消毒)
→うすめた塩素系漂白剤の作り方:水500mlにハイターなどの塩素系漂白剤5ml(ペットボトルキャップ1杯)を入れて作ります)
登園タイミング:
嘔吐や下痢が落ち着き、元気や食欲があれば登園可能
② 溶連菌感染症
のどの痛みや発熱が特徴の細菌感染症です。舌がイチゴのようになったり、身体や手足にかゆみのある発疹が出たり、お腹が痛くなったり吐いたりすることもあります。
症状の特徴:
- 突然の高熱
- のどの強い痛み
- 細かい赤い発疹や舌の赤み
治療・対応:
- 溶連菌に効く抗菌薬が処方されるため、医療機関に受診しましょう
- 家族に同じような症状はあれば受診しましょう(潜伏期間2~5日)
- 口の中が痛いため、食欲がないのはしかたありません。熱いものなど刺激物は避けてお子さんが好むものを食べさせましょう
登園タイミング:
抗菌薬を飲み始めてから24時間たって、熱が下がっていれば可能
③ 手足口病
主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスが原因で、春から秋にかけて流行します。
症状の特徴:
- 手・足・口の中に小さな水ぶくれ
- 軽い発熱や食欲不振
注意点:
- 口内の痛みで食事がとれないことも
- 原因のウイルスがいくつもあるため、何回もかかることもあります
- こまめな手洗いをしてタオルの共用は避けましょう
- 1ヶ月くらいは便の中にウイルスが出るので排便後やおむつ交換後にはしっかりと手洗いをしてください
登園タイミング:
熱がなく元気で、ふだんの食事がとれる場合は可能

④ ヘルパンギーナ
初夏に多いとされる感染症ですが、4月でも散発的に見られることがあります。突然の高熱が特徴です。
手足口病と症状が似ているため、注意点も同様です。
症状の特徴:
- のどの奥に赤い水疱や潰瘍
- 38〜40度の高熱
- 食欲低下・機嫌が悪い
予防のポイント:
- こまめな手洗いをしてタオルの共用は避けましょう
- 1ヶ月くらいは便の中にウイルスが出るので排便後やおむつ交換後にはしっかりと手洗いをしてください
登園タイミング:
熱がなく元気で、ふだんの食事がとれる場合は可能
⑤ RSウイルス感染症
2歳以下の乳幼児(特に生後6か月前後)にみられる細気管支のウイルス感染症で冬に多い特徴があります。
風邪症状に続いて喘鳴が強くなり、呼吸困難になる場合もあります。
症状の特徴:
- 鼻水や咳
- 呼吸がゼーゼーする
- 乳児では哺乳力の低下や呼吸困難に
対応のポイント:
- 自己判断はやめて、小児科受診で早めの対応をしてください
- 呼吸が薬そうなときは背中をやさしくったく、身体を起こすように抱っこする
- 鼻がつまって苦しそうにしている時は、鼻水を吸い取ってあげましょう
登園タイミング:
熱が下がって元気で、ゼイゼイなどがなく、食事をとれていれば可能
感染症予防のために保護者ができること

毎日の体調チェック
登園前に以下をチェックしておきましょう。
- 熱はないか
- いつもと様子が違わないか(食欲・機嫌など)
- 嘔吐や下痢の有無
「ちょっと元気がないな…」と思ったら、無理せずお休みさせることも大切です。
手洗い・うがいの習慣を
おうちでも丁寧な手洗いを習慣づけましょう。親子で一緒に歌をうたいながらやると、楽しく覚えられます。
- 外から帰ったらすぐ手洗い
- 食事前・トイレ後は必ず洗う
感染症情報をこまめにチェック
保育所からの連絡や、厚生労働省・各自治体の感染症情報を定期的に確認しておくと、流行状況がつかめます。
まとめ
4月は新しい生活が始まる時期であり、感染症のリスクも高まる季節です。特に保育所では子ども同士の距離が近く、感染が広がりやすくなります。
感染性胃腸炎、溶連菌、手足口病、ヘルパンギーナ、RSウイルスなど、春に注意すべき感染症を理解して、早めの対処・予防を心がけましょう。
「ちょっとした体調の変化」に気づけるのは、毎日子どもと接している保護者の皆さんです。無理せず、心配なときは医療機関を受診してくださいね。
私の子どもも4月から保育園に入園しました。
1人の保護者として子どもの異変に気付けるようパパママの皆さんと一緒に頑張っていきます!
参考文献
小児の薬の選び方・使い方|横田俊平など
ママ&パパのつたえたい子どもの病気ホームケアガイド|日本外来小児科学会
投稿者プロフィール

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2015年~ 県立広島病院で勤務、主に外来のがん治療を行う患者さまの抗がん剤注射剤の調製、お薬の服薬指導、私生活のサポートを行う。
2019年~ 県立安芸津病院へ転勤 栄養サポートチーム(NST)に所属し栄養管理や整形外科での人工関節手術後のサポートを行う。
2021年~ あすなろ薬局で勤務
2023年~ 臨床栄養医学指導士を取得し、薬に加えて栄養指導も行っている。
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